存在をかけた本作り

ごはんとおかずのルネサンス本の紹介

「ルネサンスごはん」は放射能にもたやすく負けない
旨いごはんは日々の健康と内部被曝に強い身体をつくる

著者:弓田亨

  • ISBN:978-4-901490-31-3
  • B6判 256ページ
  • 本体1,200円+税
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本文中、「福島原発 放射能と栄養」の著者名に誤りがありましたのでお知らせいたします。
「白石久仁雄氏」と書いてありますが、正しくは「白石久二雄氏」の誤りでした。関係者様にはお詫び申し上げますと共に、訂正させて頂きます。

日本の食の現状を憂う福島県会津若松市出身の弓田亨が、福島原発事故の後、放射能に負けない身体を作るためにどうしたらよいのかを考えてまとめた書。放射能 に負けない強い身体を作るために必要だったのは、バランス良く豊かな栄養素を身体に取り込み、強い細胞を作ること。そこに必要だったのが、会津の母の味を 元に作り上げた弓田亨の健康料理法「ごはんとおかずのルネサンス」にあるのだ、と強く主張する。


国力は食から──そう考える弓田が、未来の子どもたちの心と身体の健康、そして健康な老後を送るために必要な、栄養たっぷりの食を摂るために必要なこととは何かを存分に語ります。


すべての子どもを持つ親御さん、そしてこれから子どもを産むかもしれない方にも読んでほしい一冊です。



―大震災と原発事故が教えたこと―


 大地震と巨大津波、原発事故そして放射能汚染という複合災害、さらに原発事故がもたらした電力不足は、高い経済的効率と繁栄を求めてひた走る私たちの目の前に大きな深淵を示し、歩みを止めてしばし考える時をくれました。今私たちがいる世界、そして更に目指そうとしている世界は、本当に自分たちが必要とし、自分たちを幸せにするものなのかということを。何が最も大事で、そうでないかを考える時が来たのです。恐らく私たちが一番大事と思っていたものが実は1番価値のないものかもしれません。


 人間の心と身体を育む食事のための時間とお金をひたすら削り、食を形式的なものにしてこなかったでしょうか。それを食べることによって心と身体が傷つき、家族が、人と人とが離れていく多くの不幸をつくり出す食を当たり前のものとしてずっと受け入れてこなかったでしょうか。そうして今、私たちは多くの心と身体の病や不幸に埋め尽くされています。それはもう、どのようにしても止めどもなく悪化していくものと私には思えたのです。でも2011年3月11日がやってきたのです。


 この日を境に、日本はおろか世界中のどこにいても程度の差はあっても「放射能被ばく」という避け難い運命を共有することになりました。神さまが警鐘を鳴らしたのかもしれません。神さまが私たちの肩に手をかけ、少し立ち止まり、人を幸せにする食を今こそ考えなければならないと告げているように思えるのです。日頃、食の大事さを考えない人たちにも、放射能への恐怖を契機として、人間としての本来の食に否応なしに注意を向けさせようとしているのかもしれません。


 私と椎名眞知子は2003年に「ごはんとおかずのルネサンス」という真の家庭料理の本を出版しました。「ルネサンスごはん」はこれまでの日本の料理の異常な形式的料理法の虚飾をはいで、身体に栄養素を豊かに送り込む料理法です。この料理の実践により沢山の方から難病を克服し体調がよくなったというお便りをいただきました。土地土地によって放射能の線量に程度の差はあるでしょうが、最愛の子どもたちがそれに立ち向かっていける身体をつくるためには、あなたの今の形式的な手抜きの食をあらためるしか道はありません。


 お子さんをお持ちのお母さんやお父さん、そして医療関係者の方にもこの本を読んでいただきたい。「食」を考えずには、現在の日本に蔓延する様々の心と身体の病を克服することはできないことを理解していただきたいのです。ルネサンスごはんの実践で、ひとりでも多くの人々が真の免疫力を高め、このような時代にもいきいきと暮らしていくことを願っています。


弓田亨


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