一般向け菓子・料理本の紹介
嘘と迷信のないフランス菓子教室
ザックサクッザクッ!押しよせるおいしさのパイ
一種類の生地(パートゥ・フイユテ)で作る28種のパイのレシピ集! 『本当においしいパイの作り方』に塩味の小さなパイ4種とギャレットゥ1種を加え、より分かりやすくデザインを一新しました。
生地から作ったパイのたまらないおいしさは、食べた方にしかわかりません。押しよせるおいしさを是非体感してみてください。
●掲載レシピ●
ラング・ドゥ・ブッフ、バトネ・フロマージュ、胡麻と芥子の実のアリュメットゥ、チーズのアリュメットゥ、プティ・フール・サレ(アンチョビ、オリーブ・ファルシ、クロワッサン・ジャンボン、パテ)、ミルフイユ、ミルフイユ・オ・バナーヌ、ミルフイユ・オ・フレーズ、ナポリタン、ショソン・オ・ポンム、ブーシェ(ニース風、ブーシェ・シャンピニオン、ほうれん草とうずらの卵)、ポワソン・ダブリル、アリュメットゥ、アリュメットゥ・マロン、パテ・パンタン、コンベルサスィオン、ブーシェ・オ・フリュイ、ブーシェ・オ・ポティロン、カレ・アルザスィアン、コルネ、ギャレットゥ・デ・ルワ、フレッシュチーズのギャレットゥ、ショコラのギャレットゥ、タルトゥ・タタン
皆さん、パイ作りって本当に面白くて楽しくて、そして嬉しいんです。
成形してオーブンに入れれば、パートゥ・フイユテは膨れ、想像もできなかった形に焼き上がります。こんな意外性が誰もの好奇心を刺激します。
パイのおいしさはとても力に溢れています。それこそこの本のタイトルのように、多様性と多重性を持った歯ざわりが、頭と口に押し寄せます。ザック、サクッ、ザクッ、歯ざわりが様々の味わいを一気に押し上げ、食べる人の五感に迫ります。
私はこんな多感なパイの味わいに、それをつくり出せるパティシエであることの幸せを感じることがよくあります。でも殆ど誰もがパイ作りは難しいと思っています。
「パイってなかなかうまく浮いてくれないんだよな」と思っています。でもパイはそれほど難しいものではありません。「じゃあどうして浮かないんだ」と言われるでしょう。それはあなたのパイ作りが、素材の性質に合った正しい作り方ではないからです。
まずこの本をしっかり読んで、あわてずゆっくり作ってみて下さい。たとえパイ作りが初めての人でも、決してがっかりするようなものはできません。そしてあと1~2回でも繰り返せば、間違いなく、難度A、B位のパイはもうお手のものです。そしてもうパイ作りに夢中になります。誰もが知らぬ間に、家でパイ作りのスペシャリストになれること請け合いです。さぁ早速始めてみて下さい。久しぶりの心躍る時間が待ってます。
「お菓子の作り手の為に真実を」
これが私共、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの本作りのいつまでも変わらぬ基本です。