弓田亨のガン闘病記

弓田 亨

1947年福島県会津若松市生まれ。
現在、アマチュア向けお菓子教室、プロ向け講習会を開催する傍ら、全国にて技術指導を行う。そして日本の食材や料理からあまりにも栄養素がなくなっていることに危機感を抱き、「食の仁王」として、日本人の心と身体を健康にする「ごはんとおかずのルネサンスプロジェクト」を開始。

「ガン闘病記3 (2016.10.25更新)」

【いりこサプリメント】 術後2年9ヶ月の検査

検査の結果

2016年9月に術後2年9ヶ月目の検査を受けました。
検査と言っても血液検査と胸のレントゲンだけですが、血液検査では炎症の様子はなく、前回と同じでした。
レントゲンでも胸に水がたまっておらず、特に異状はありませんでした。
やはり先生にそう言われるとホッとします。12月に術後3年目の検査、胃カメラ、CTスキャンを行う予定です。
この時は検査1週間前から緊張します。

私自身の状況の感じ方

体力はかなりついてきたと思っています。
大体一日置きに午後から教室へ行き、授業やお菓子の試作をしています。
ようやく一週間に二日ぐらいですが、天気の良い日には身体に重さを感じない日があり、「あ、やっぱり大分良くなってきたんだな」と思います。
しかし、体調の変化は依然として激しく、特に雨、台風、気圧の低い日には身体が極端に重く、動けません。
また、お腹の調子は勿論、大分良くなりましたが、一週間に3~4日は半分の便に下痢があり、体に力が入らず、痛く、重く、かなり不調になります。
でも、ほんの少しずつ良くなっているような気がするようになりました。
月に一度程度 教室に来られる生徒さんからは「先生、来るたびに元気になっていますね」と言われます。
ホッとするし、自分が感じている以上に回復しているのかとも思います。

下痢の次は固い便で痔が痛い

退院後9ヶ月頃まで、ほぼ全ての日の朝食後から下痢、腹痛が止まらず、夕方や夜まで続いたのは絶望的でした。でもその後はほんの少しずつ下痢の程度が改善し、食べ物からの栄養の吸収も増えて、体の快復が進んできました。
2016年3~4月頃から次第に便が固くなり、しばしばどんなに力んでも出なくなりました。そして時々下痢です。その後、肛門の痛みが次第に増してきました。クリニックに行ってみてもらったら、それほどはっきりと切れた箇所はなく、20年ほど前に手術した跡が傷んでいるのではないかということでした。
運動、生野菜と考えられることは全てやりましたが、変わりませんでした。腸整剤2種とお通じを良くする薬1種4錠を10日ほど服用したところ、便が柔らかくなってきました。でもまた固くなったり、下痢をしたりと痛みはなかなか治まりませんでしたが、ようやく最近(2016年10月)になって軽くなってきました。このまま痛みが取れてほしい。本当にそう願います。

腕の太さと胸の筋肉も少しずつ人並みに近くなってきました

筋トレなどでようやく腕と足の太さも増してきました。しかし特に足はまだまだらしく、足首の上10cmは今も痺れています。また、大仏様の頭の上を歩いているような感覚があった足の裏ですが、右足はイボイボ感がほんの少し消えてきたように思えます。
左足はほとんど変化ありません。本当に不快極まりない、情けなくなる感覚ですよ。いずれにしても鍛えて、様々な筋肉を依然と同じように回復させなければダメでしょう。いつか消えると思って頑張り続けるしかありません。

腕の毛と毛細血管

2016年5月頃、腕を見てハッと気が付きました。毛が1本もないんです。いつの間にか抜け落ちてしまいました。身体中にようやく毛細血管が張りめぐり始め、身体全体に栄養が送られ始め、とりあえず急がない腕の毛には栄養がストップして抜け落ちてしまったのかな、と勝手ながら考えています。
栄養をもっと増やさなければいけないと、いりこサプリメントを1日に3枚食べるようにしました。やはり3枚はちょっときつい。でも食べました。そして鰯の丸干しも小さいものなら朝1本だったものを2本、頭から丸ごと食べるようにしました。
さらにイル・プルーで輸入しているドライ・イチジクを1日1個食べるようにしました。そして3ヶ月が経ち、腕の毛が出始め、以前ほどではないですが、あっという間に濃く生えてきました。
それにしても早い。凄い。ドライ・イチジク、ドライ・レーズンは種も含まれているので、基本的に大事な栄養素を充分に含んでいます。特に土地の肥沃なトルコやスペインのものはとんでもなく旨い。これらはいりこサプリメントにも加えられています。やっぱり男は年をとっても、腕にもちゃんと毛があった方が嬉しいですよ。

ようやく汗が出るようになりました

2015年は気温30℃の中を40~50分歩いても、頭に少し出る以外は汗がほとんど出ませんでした。これも何とも言いようのない、気持ちが悪いものです。4ヶ月の透明な点滴暮らしによって筋肉も毛細血管も汗腺も全てが分解されて、全体の生命維持のために使われてしまったのでしょう。2015年10月頃にやっと血尿が止まりました。一時はもう止まらないのだろうと絶望的になったこともありましたが、本当に止まりました。3~4ヶ月は慎重に風呂には浸からずに様子を見て、そして少しずつ、ぬるま湯に2分間浸かるところから始めました。正に3年以上久しぶりの湯船でした。この時はさすがに嬉し涙が滲んできました。「あ~、いま湯に 浸かっている。なんて、なんて長かったんだろう」この時の感激、嬉しさを忘れることはないでしょう。少しずつ湯に浸かる時間を長くして慣らしました。身体を洗った後、いまは40℃位の湯に10分ほど浸かっています。これも毛細血管と汗腺が再生するのを確かに助けていると思います。

胸苦しさ

朝の駅までの10分の徒歩。代官山駅から店までの歩きのつらさ、息苦しさは少しだけ改善されてきました。途中で立ち止まって しまいそうな苦しさはなくなりました。入院中、二度の肺炎発症で胸の細胞が死んでしまう肺気腫を患ったのだと思います。しかしこれも運動の程度を長く、強くすることによって、もう少しは改善できるかもしれないと思い始めています。本当につらい歩きなんです。早くもっと歩けるように必ずなると思っています。もっと歩けなければ、フランスにもどこにも行くことができません。

腰痛は治る?

術後、少しずつ運動量を増していくにつれ、筋肉が激減しているために、軽い運動でも強い負荷が加わり、炎症が起きたのでしょう。膝が腫れたり、足首に強い痛みが出たり、腰痛は相変わらずつらい状況が続きました。その都度、整形外科へ行ってレントゲンを撮っても骨には異常がなく、筋肉の問題だと言われました。特に体の右半分ですが、足首から膝、腰、背中、首まで連動している筋肉が固く収縮して炎症を起こしているのは分かっていました。そこで一年をかけて腰痛の改善に挑んでみようと思いました。動かなくなっているそれぞれの関節を少しずつ伸ばしていき、筋肉に柔らかさを取り戻せるように頑張ってみようと決意しました。 まず床に座って足を延ばして前屈です。始めたころは全く上半身が前へびくともしませんでした。始めてから半年、かなり前に倒せるようになりました。足を開いて爪先立ちを20回、足を伸ばすストレッチ、前後・横へ片足の上げ下げ10回と下半身が伸びそうな運動を取り入れました。NHKのテレビ体操、みんなの体操、エアロビクスの基本ステップなども下半身の関節を伸ばすことを意識して行うようになりました。テレビ体操の前屈でも体に柔らかさが出てきたように感じます。最近はかなり腰痛も改善されてきました。椅子に長時間座っていてもそれほど腰が痛くなくなってきました。しかし運動をさぼるとまだすぐに筋肉が固まって腰も痛くなります。あと半年、全快は無理だとしても、更なる改善を目標に頑張ってみようと思っています。でも本当につらい腰痛からは少しですが解放されています。

現在の運動量

週3~4日の休みの日です。勿論、体がきつくて全てができない日もあります。

○自分の感覚としては一日中リハビリをしているように感じます。きつい一日です。でも続けないと先に進めない。やらなきゃだめだ、やるしかないんだ。特に調子の悪い時は自分との闘いです。やらなきゃならない。もう少し今よりも元気になりたい。

でも少しずつですが頑張れば、すべてとはいかなくても、術前とほぼ同じ状態になれるかもしれないと思える時もあります。いまは術前のように大酒に浸ることもありません。あらかた消滅した毛細血管も汗腺も筋肉も、いまは新しく再生しています。だから以前よりも元気になるはずだと考えようとしています。

それにしても退院時は紙のようなヘナヘナな爪、何の抵抗もなく抜ける鼻毛、高血圧、虚脱感、ソ形ヘルニアの手術跡の痛み、よく一つずつ回復してくれたと思います。何人かの方から「闘病記を読んで、弓田さんはとても強硬な意思を持った人だと思った」と言って頂きました。しかしそれを支え、身体を作り上げていくのはやはり生命の維持にとって必要な様々な基本的、かつ、豊かな栄養素です。

「いりこサプリメント」と「ルネサンスごはん」がなければ、どんなにしても ここまでの回復は到底無理だったと思います。 私は今年69才。高齢であっても、基本的栄養素を十分に補給すれば、筋肉も増える、病気も改善、快癒し、身体も強く、若々しくなれるんです。私が必ずそれを実証してみます。
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