ブックタイトル教室カタログ2014

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概要

教室カタログ2014

実演と実習を交互に行うから覚えやすい。イル・プルー・シュル・ラ・セーヌの教室では、ビスキュイなどの生地からメレンゲ、ババロアなどの全ての工程に渡って1人で1 台を最後まで作ることが絶対条件です。4 ~ 5 人のグループで1 台作っても効果的には覚えられません。確実に上手になるためには、1人で最後まで作らなければなりません。また、グループで作ると必ずお殿様と小間使いが出来てしまい、お殿様以外の人は肝心なところは触らせてもらえないことが多々あり、全員の技術が向上する事はありません。先生のビスキュイ作り、メレンゲの泡立ての状態、粉を混ぜるタイミング等を実演で見た後にすぐ実習するため、一番確実に作り方、ポイントを理解する事が出来るのです。また実習の間は先生や教室スタッフが各テーブルを周り、分からないところがあれば個別で説明します。実演を見る日と、見たものを作る日が分かれていては、どうしても細かいところは忘れてしまい、実演で見たことを正確に再現することは出来ません。私共では、一つ一つの工程を先生が作り、そして生徒さんは同じ内容を実習する??この積み上げによって、他にはない、1 日に1 人で2 ~ 3 台の大きなお菓子を作り上げることを可能にしています。他ではこうはいきません。例えば東京のある専門学校を出た女性がイル・プルー・シュル・ラ・セーヌのお菓子教室のスタッフとして働き始めました。私共では教室のスタッフは月に4 回無料で授業が受けられます。初めて授業を受けた後、彼女は涙を流していました。どうしたのかと聞けば、「1 年も費やした時間と多大な授業料にもかかわらず、私がそこで得たものは、ここに比べればなんと貧弱なのでしょうか。初めからここに来ればよかった」と、悔し涙を流していたのです。あるいはフランス・パリの本校と東京の分校を卒業した人がスタッフになりましたが、イル・プルー・シュル・ラ・セーヌに来てみて、最低限必要な技術すら習得できていないことを彼女自身が知るに至ったのです。でもこれは実に当たり前の、巷のフランス菓子の学校や教室の実態なのです。ecole de il pleut sur la seine | 0 7